秋田県の遊廓跡を歩く

色街調査紀行・『秋田県の遊廓跡を歩く』

・著者:小松和彦/渡辺豪
・発行:カストリ出版
・発行日:平成28年10月23日
・B6 203ページ  全ページ・フルカラー
・特典:矢島町の酌婦のブロマイド(復刻)

■収録地点
・湯沢市(平清水新町)
・横手市大森(大森町)
・由利本荘市矢島(田中町)
・秋田市土崎(稲荷町)
・南秋田郡五城目町(古川町)
・大館市比内町扇田(第一新開地・第二新開地)
・潟上市昭和大久保(新開地)
・北秋田市李岱、米内沢、阿仁合(新開地・裏町)

 カストリ出版を主宰する渡辺豪さんと県内各地の色街跡をめぐったのは2015年の秋。最初は半分冗談で「本でも出せればいいですね」と言っていたのが、予想もしていなかった出会いの連続に「この記録は形にしなければならない」とお互い決意を固めました。その後も、何度か二人で取材を重ね、調査期間は数週間に及びました。聞き取りした取材内容の裏を取るために、足しげく図書館に通い秋田魁新報の過去記事のマイクロフィルムや市町村史などを読み漁りました。

 取材は色街の規模に関係なく「妓楼が現存している場所」をめぐりました。そこで渡辺豪さんが撮影した写真は本書の大きな見どころです。中にはその後まもなく解体された建物もいくつかあり、その意味でも貴重な記録になったと思います。

 最初の頃は絵面的に魅力のある妓楼や遊廓跡の風景が楽しみでリサーチしてきました。しかし、次第にそこを取り巻く数々の人間模様、色街ができた社会背景などが最も大きな関心事となりました。この本はかつての遊廓の取材が表のテーマですが、近世から現代にいたる基幹産業の移り変わりや現在の秋田における少子高齢化問題が裏のテーマになっております。

(小松和彦)
販売価格
2,592円(税192円)
購入数